パッシブデザインについて~野池学校2012.0726~

7月26日に第4回野池学校に参加してきました。
回を重ねる毎に、より実践的なプログラムになってきていて
1,2,3回が「パッシブデザインの基礎学習」とすれば、
4回目は3DCAD(google sketchup)などを用いた、より実際の設計に近い
「シュミレーション演習」といった内容でした。
こういったシュミレーション手法を学ぶことで、
実際の敷地に、
1.「具体的に」どのような光が、何時に射すのか
2.「具体的に」どのような風が、流れてくるのか
といったことを把握することが可能となり、より快適な住環境をつくることができるようになります。
野池先生が何度も講義の中でおっしゃっているのですが、
「見えないもの(空気や風)をシュミレーションによって、数値に具現化し、設計していく」
これは、とても興味深く、大切なことです。
美しいだけではなく、心地良い風が抜けたり、暖房器具を使わなくても快適な温度が保たれたり…
こういったことで、より生活環境の充実度は高まるのではないでしょうか。
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講義の様子です。野池先生も受講者も皆真剣です。
先日、湘南住select(http://www.shonanlife.jp/)の取材の為、
以前小竹にて完成見学会をさせて頂いた、「しっかりと大地に根付いた平屋の家」に伺って来ました。
http://www.kagatuma.co.jp/sales/2012/04/post_63.html(完成見学会の様子)
心地良い風が抜け、猛暑の中でも扇風機一台で快適でした。
エアコンの風が当たるのと実際のそよ風が入りこむのとでは気持ちよさが全然違います。
先日の「デッキゲートの家」の完成現場見学会に来て頂いた方もリビングに風が抜けると
「いい風が入って気持ちいいね」「エアコン無しでこんなに快適なんですか」と行った声が聞かれました。
やはり、パッシブデザインは重要です。
http://www.kagatuma.co.jp/event.html
電気の使用量が減るから良いというだけでなく、パッシブデザインを用いることで
「風の気持ちよさ」や「日光の射す美しさ」といった体験を生み出すことが出来れば、より生活は楽しく、豊かになります。
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見学会の時もそうでしたが、一層庭が造りこまれ、庭と家が一体となってより良い雰囲気となっていました。
庭づくりや家具選びを楽しみながら、家を住みこなしていらっしゃる姿がとても印象的でした。
詳しいインタビューの内容などは後日お伝えします。お楽しみに。
設計:高宮秀和