仮植-横浜市都筑区Y邸-

仮植(かしょく)の立会に、横浜市都筑区のY邸に行ってきました。
南と東に建物が迫っていることもあり、南東の角にはひだまりを取るため
建物の奥行きを抑え、なるべく大きくとったメインの庭があります。
敷地全体使い倒すために、T字の建物で南東にメインの庭、
南西にアプローチと坪庭(物干しデッキ付)が設けられる計画です。

T字で建物を計画してあるので、竣工後に西側道路から南東の庭へ樹木を持っていく場合、
建物上を通過することになり、植樹自体がとても困難になりますし、
樹種選定にも制限が生まれてしまいます。

そのため、基礎完成の後、メインの庭に樹を「仮り植え:仮植」しておく段取りとしました。
このようなケースもありますので、建物の計画段階で、快適に暮らすため
どこにどのくらいの樹を植えたいか。
また、植えることが可能なのかを考えることはとても重要です。

今回は隣家からの視線を遮るプライバシーのため、強い東西の日差しを和らげるため、
四季を感じたり、見て暮らしを楽しくすることを念頭におき、木の位置や本数、樹種を選定してあります。
今回お世話になるのは逗子、葉山を拠点として造園設計、施工をされている
NAYA設計室さんです

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ユニック付きのトラックにて運び込まれます
左下に見える基礎の部分まで建物が来るので、今回の計画段取りとなりました。

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大きな穴を掘っておき、木を運び込みます。テキパキ仕事が運んでいきます。

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仮植しているところです。

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仮植完成です。

一番手前が梅。真ん中後方がメインとなる枝ぶりが良い木蓮。左後方がみかん。
木蓮とみかんはある程度の位置決めをしました。
左手前がサルスベリ。右奥がキンモクセイです。
これらの他に坪庭にはもみじが植えられる予定です。
四季折々の色の花や紅葉、匂いまで楽しめる庭になりそうです。
いつも計画を考える際、お隣のお庭の借景などを取り入れさせて頂くことがありますが、
こちらからもおすそ分けして、ご近所づきあいにも一役買えれば幸いです。
最終的な配置決めは建築工事の最後になります。お楽しみに。

高宮