ちょっとだけ木の話・・・実(さね)・・・

天井や床、壁などに木を張る時、表面に釘が見えませんよね?
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実(じつ)は木の小口に特殊な加工がしてあります。
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(天井に張る、杉板断面)
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(床材の断面)
この加工のことを、実(さね)加工と呼びます。へっこんでる方をメスざね、出ている方をオスざねと
よんで、その部分に釘で留めていきます。なので釘が見えたりしません
また、 無垢材は乾燥した際に板の巾が縮むのですが、この加工であれば隙間から向こう側が見えたりはしません。
いつ頃からこのような加工方法がされていたのか・・・ちょっと興味あります。
木材には他にも構造材の組み方で継ぎ手、ほぞ、仕口加工など沢山の納まりがあります。
ほぞにいたっては、弥生時代後期にすでに有ったことから、本実加工も昔からこのような
工夫がされていたかも知れません・・・
今度古民家や古い建築物が見る機会があればチェックしてみたいと思います
(YOSHI)