工務店の出来ること

お客様が加賀妻工務店に一番の期待せれていることは、家の『品と質と性能』と考えております。家づくりが本当に好きな人達の集まりだろう、当たり前の事は当たり前にきちんとしてくれるだろう。そう思い。ご依頼頂いていると受け止めております。
   『加賀妻工務店の家づくりの考え方は、やるべき事はきっちりやるです』
21世紀は「環境」の100年。地球環境の深刻な悪化を何とか食い止めなければなりません。家づくりや住まいのあり方は、この地球環境に深くつながっています。
環境にとって「いい家」であること。住まい手にとって「いい家」であること。
このふたつの「いい家」をいかにつなげていくか?これが加賀妻の家づくりにおける究極のテ-マ-です。
ずいぶん長いあいだ家づくりをしてきたなかで、こうして作らなければならないル-ルが
はっきりしています。自信を持っています。
・・耐震強度・長寿命・次世代省エネ・室内空気汚染部質・断熱・気密・通気・白蟻・・
長く安心して住んでいただき・居心地の良い家・メンテナンスがしっかり出来る家です。
予算に合わせる為に大切な事の何かをやらない訳にはいきません。後ろめたい家づくりは嫌です。
目に見えなくなってしまう部分が多いのですが、この部分をとっても大事にしています。このル-ルが守れなくては作り手として納得のいく家は出来ません、ノリやクロスも頑張って使いたくありません。
設計にもル-ルを待たせています。バランスを守る為です。木造住宅にはグリットを守るル-ルが有ります。上下階の柱の位置、梁のスパン、間崩れを起こせば耐震強度は落ち、その為に柱、梁がよけいに多く必要になり、歩留まりも悪くなり目に見えない所によけいにお金がかかります。ゴミも沢山出ます。開口部の取り方や庇の出も大切です。高断熱高気密の家を窓だらけにして庇も無しにしてしまえば、夏場の日射が家に直接入り夜に外気温度が下がっても室内こもり室内温度は下がりません。
暑くて一日中エアコン頼りになってしまいます。何の為の高気密高断熱なのか、本末転倒です。窓をロ-イ-ガラスにすれば、冬場の日射を取り入れなくなりこれも本末転倒です。ガラスの種類には遮熱と断熱があります。通風もとっても大事です。室内に風が通れば壁の熱を奪って行ってくれます。
予算を2割3割もオ-バ-するような打ち合わせは避けたいと考えております。家は小さくても素敵に贅沢に暮らせると考えています。逆戻りの打ち合わせはお互いにとても能力と体力を消耗させます。まして楽しく有りません。大抵のお客様はお打ち合わせを始めると、とても欲張りに変身してしまいます。工務店が何とかしてくれるのではないかと変な期待をされます。工務店も何とか予算を出してくれるのではと、お互いこれではいけませんね、お客様の多くは東西南北の窓(サッシは)大きく取って沢山付けて明るくして下さい、天井は出来るだけ高くして下さい、吹き抜けも欲しい、ロフトも欲しい、勾配天井も欲しい、コンセントはあっちにもこっちにも欲しい、ここにもあそこにも収納を付けて欲しい、収納は全て可動棚にして棚板を沢山付けて全部に扉を付けて欲しい、結局予算オ-バ-です。後から作れる家具や交換出来る住宅設備機器に予算以上のお金を掛ける事は止めて下さい。大きな開口は南面だけで十分です、開口面積を増やせば冷暖房費は増えます。照明器具を沢山付ければ電気代も増えます。上手な暮らし方ではありません。
その分、壁に漆喰や珪藻土、畳は本物にお金を使って下さい。職人の手間賃は2万円です。例えばリビングに高さ2m奥行60㎝、巾2m、内部に可動棚5段を作れば 手間で4人×2万円で8万円 材料で3万円 金物で5000円 扉4枚で6万円で ざっと175000円です175000円あれば6畳の部屋の壁は珪藻土で天井は和紙で仕上げられます。結局は仕上げを替え予算を落とす事になります。決して賢い選択とは思えません。基本はシンプル、坪数の大きさは家族の暮らしにあまり影響はしません。五感で感じる、
性能や気持ちの良さは住む人の暮らしに大きく影響します。大きな家は必要ありません、大きくすればやりたい事が出来ません。 あきらめて「小さな家」に住むのではなく、積極的に「小さな家」で気持ち良く暮らせたら本当に贅沢だと思います。