S邸耐震補強工事

加賀妻英樹です。今回は、押入れの中を耐震補強工事をやります。
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まず、押入れの解体作業から入ります。床、壁、天井、中段、天袋を解体し躯体の状態にします。
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躯体の状態にしました。
次に柱止め金物を取り付けます。シナコーナーという金物を使い、柱と横架材の接合に使用します。
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土台と柱の接合部に金物(シナコーナー)を取り付けました。
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梁と柱の接合部に金物(シナコーナー)を取り付けました。
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柱止め金物を使うことにより、大地震時に柱が土台から抜けないように固定します。
もし柱が1ヵ所でも抜けてしまった場合、抜けた場所は地震に耐えることができません。抜けた場所のまわりがその力の分まで耐えなくてはいけなくなります。
まわりが耐えられなくなれば、そのまわりがと、徐々に家全体に広がり、やがて家自体が崩壊してしまう可能性も否定できません。
非常に重要な金物です。
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土台と基礎をアンカーボルトで固定します。
次に筋交いを入れます。
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筋交いをきっちり入れるために定規で寸法をとります。
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部材を柱と柱の対角線上に取りつけられるようにカットするため、部材に墨付けを行います。
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墨をした所をノコギリでカットします。
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墨をカットした状態です。
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柱と柱との間に筋交いを取りつけました。
これから耐震補強のための金物を取りつけます。
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筋交いには、ヘキサプレートという金物を取りつけました。
水平力に抵抗するための補強材である筋交いの接合部に取りつけられる接合金物です。
大地震などの水平力に抵抗する補強材として筋交いを使用します。その筋交いが外れる事の無いように、筋交い金物を使用して筋交いの接合部をより強力に固定します。
地震や台風に強い家を作るためにも、筋交いの取りつけは、必要不可欠な重要な作業なのです。
次に、構造用合板を打ち付けます。
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構造用合板をN50の釘を使い150㎜以内の間隔で、土台、柱、間柱、梁(胴差)に打ち付けます。
構造用合板をとめるのに、釘よりもビスでとめた方が強いという方もいると思います。
なぜ釘を使うかと言うと、大地震で横揺れ、縦揺れが来たとき、釘は曲がりながら粘ります。
ビスは曲がらずに折れてしまうからです。
ビスは引き抜きには強いですが、せん断力には弱いのです。
ビスよりも釘を使った方が、より強い壁を作ることが出来ます。
構造用合板を張り終えたましたら、仕上げ工事に入りたいと思います。
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床下地を作っています。
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床、中段、天袋、天井はシナべニアで仕上げました。
壁は、押入れの中は湿気が多いいので、桐の板で仕上げました。
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天井には、点検口を作り押入れ完了致しました。
この度は、数多いい業者の中、加賀妻工務店をご指名いただき、誠にありがとうございました。