設計の思想

加賀妻工務店の設計の思想

設計とは、大きなことでは、そこにある土地、住まい手、大工さん、職人さん、を結びつけるもの。小さなことでは、「設計の手仕事」と「大工の手仕事」の集積。大きなことから小さなことにつなげ、住まい手の考え、設計の考えを、大工さんの考えを結びつける。かかわる人の手のぬくもり、木のぬくもり、左官のぬくもりを感じられる。そのような住まいにしたいと考えています。

生み出された「間」。構造材や床の無垢の木と白い左官壁の融合。なにかいいなと思うバランスを生み出すことはなかなか習得できません。住まいには色々な魅力がありますが、パッシブデザイン、回遊導線、大開口、視線の抜け等々・・・などこれまで培われた経験から、いつもさらに何かひとつでもいい間を生み出したいと思っています。

現場でも色々なことが起こります。図面で考えが煮詰まらなかった部分がまさに現れます。現場で大工さんとコミュニケーションを図りながら、意見を出し合い形にしていきます。日々、考えることが大切です。頭で考える。身体の間隔も必要です。現場でも考える。頭の中を紙に書き出して、お客様に伝える。多様化している住まいやプランの中でも、常識を考え、正解を考えます。年を重ねて、変化することに対応できるように考えたいです。

お客様とのお打合せでは、図面の話がメインですが、お客様をおもてなす。お客様を幸せな気持ちにさせる。お客様を笑顔にさせる。ことが出来るようなお打合せに出来ればと思っています。

今、様々な住まいがあり、暮らしがあります。マンションや建売住宅やハウスメーカーのプラン集の中の住まいにも人はどのような住まいにも、暮らしや住まい方を合わせる能力があると思います。また、設計・施工力があり、安心できる材料・性能、信頼できる大工・職人をもった信頼できる工務店(アーキテクトビルダー)にも巡りあえないのが現実です。

加賀妻工務店も内部の設計・施工力を生かしながら、アーキテクトビルダーを目指していきたいと考えています。(「アーキテクトビルダー」とは、設計力+施工力のある本物の工務店です)ブランド力を持つ工務店になりたい。その為には、(設計の)イメージを変えていかなければいけないと思います。
・設計力のある工務店とそれを実現できる工務店。
・出来ないと言わない設計力と施工力のある工務店。
・担当する設計者や職人によるレベル差のない工務店。
「湘南一のアーキテクトビルダー」を目指していきたいと思います。まだまだ道半ばですが、日々精進して前進していきたいと考えています。

最後に、 「設計」と「家づくりの工務店の手と間」の話です。
コストだけで勝負するのではない住宅を、それを望む人のためにつくり続けたい。若手や大工が頑張る姿を多くの人に見て頂きたい。物づくりを通じて人の温かさ、優しさに触れていただきたい。設計も自社の社員で行います。加賀妻の仕事は設計も大工も下請けに依存しません。

「本当に責任を取れる家づくりをしよう」と考えれば、設計も大工仕事も加賀妻工務店の中で行う事だと思います。家づくりのすべての過程に [手] をかけます。工務店の[]というと大工などの職人の[]をイメージするかもしれませんが、それだけでは現代に価値のある住まいを提供する事はできません。設計段階からじっくりと手をかけ、住まい手の要望をきちんと聞き、必要な性能を担保し、それをまず図面という形にする。職人はその図面に表現されたものの本質を理解し、それを形にしていくためにしっかりと[]をかけることが求められるわけです。

設計における[手]と、施工における[手]の両方が揃ったとき、はじめて住まいに求められる[間]がつくり出される事になるのです。当社建てた家は当社が責任を持って家守りをさせていただくことも大事な事と考えます。

「設計」と「家づくりの工務店の品質」
品質のある、質の高い住まいを提供する事。これが基本です。では、この「質」とは何でしょう?まずは、住まいの部材における [] があります。それはもちろん表面的なものではなく、それぞれの部材において本質的に求められる [] を指します。とくに木造住宅においては、[木の質]によって住まい全体の[]が決まってきます。

次に大切な[質]とは、住宅の性能です。その中でも [構造] [空気質環境] [温熱環境] という3つの性能は、住まいの本質を決める重要な性能になります。こうした[]を十分に備えた住まいは、自ら[品質・品格]をもつと考えます。その為に、丁寧に材料を吟味し、住まいの性能について科学的な視点を持って取り組み、設計段階のチェックから工事中のチェックに至るまで、2重3重の品質管理体制で臨んでいます。

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