3丁目の夕日の自転車店が全焼

一昨年暮れ餃子店からの延焼で3丁目の伝統的な自転車店が全焼したが、めでたく本日復原となった
消防署の見解は全焼であったが映画3丁目の夕日の自転車店のイメージを持った味のある店の
被災者の娘さんが年老いた老夫婦に代わり新築の相談に訪れたが借地上の建物であること、高齢者の長期仮住まいから及ぼす各種のストレスを考慮し、又昭和初期の伝統的な建物を残す重要性を重んじた結果から延焼で屋根の焼け落ちた木造の住宅を解体せずに復原することを私は提案した。
先ずは焼け残った家財を焼却所に搬入、次に柱を残し屋根壁等を撤去、木材の焼け焦げた表面を削ぎ取ったり、交換したり、布基礎を内側から鉄筋入りコンクリート基礎で覆い耐震性を新築並みレベルに引き上げたりした後に焦げ臭い臭気を撤去、内部造作をし屋根、外壁を張り直し、サッシを入れ替えて無垢の木材や珪藻土を多用して、今時の新築並住宅に生まれ変わらせる事に成功したのである。
一時は延焼のショックで入院までした年老いた主も颯爽と自転車の修理に復帰し心配されたストレスからの各種障害も解消し喜んでもらえた記念日となった。
復原工事の総費用は建物が40坪と大きかったが新築の半額程度で3丁目に歴史的資産を残すことができた。
焼け焦げのすすで鼻の中まで真っ黒になりながら復原工事を進めてくれた大工衆には頭が下がり心からの感謝感謝であります。