耐震診断の方法を教えて!同業者さんからの質問に答えた・

”忍びよる震災”
カウントダウンが始まった、誰でもが感じている足音がもうそこまで
平面図があれば現地調査は1時間ほどです、ない場合は現地で
図面作成しなければなりませんので2時間以上は必要となります。
現地調査の内容は外部を眺めての目視調査(基礎、外壁の亀裂等)
室内では既存間取りと現存図面との照合と内装や家具の配置等を
了解を得て写真撮りします、(補強提案時に役立つ)
重要な調査心得は天井裏に侵入、筋交いのサイズや存在の確認と、
床下をのぞき込み必要に応じ侵入床下より蟻害、腐蝕等調査をします。
この調査により建築当時の工事に携わった職人さんのレベルを推測
する事ができますのでこれで目視できない場所の収まりを判断します。
普段施主が見る事のできない場所、劣化箇所、筋交いサイズ等を
写真に撮り診断後の報告書として渡せるよう写真取りには配慮。
理想としては最低2名、図面等の照合確認・天井裏等の構造調査
を分担して行う事が良いです。
調査の前にリフォーム計画等も聞き取る事で補強場所の位置決め
等無駄なく行う事ができます。
現地調査だけであれば午前1件、午後2件 合計3現場で限界です
現地調査の後の分析、現存構造耐力、補強提案、概算見積もりには
1現場につき最低2日ほどの時間を要します。
以上ご参考にしてください。    加賀妻拜