リフォーム価格の落とし穴
リフォームについてウェブ検索をされる方々の大きな不満が「リフォームの価格が分かりにくい」ということだそうです。お客様からすれば、価格が不明瞭なのはストレスになると思います。確かに設備機器・仕様・施工費等を概算で見積りすることはできますが、とても不正確です。価格を表記しているリフォーム店のウェブもありますし、特にチラシ等には、特価として安い金額のものも多く見受けられます。
例えばお風呂リフォームを2社のチラシで見比べたとき、同じ設備メーカーの同じ機種なら安い方がいい、と思われますよね。でも、本当に設備機器の比較だけでいいのでしょうか?つまり、お風呂はモノですが、リフォームはコトで、このリフォームというコトは、お医者さまのようにプロとしての様々なスキルを兼ね備え、患者さんの立場になって分かりやすく説明できなくてはならないからです。問診、症状や持病の把握、検査等がしっかりでき、適切な治療や処方ができることと同じなのです。
以上のことから、リフォームの場合はお客様のお宅へ伺いヒアリングをしっかり行いインスペクションをし、問題点を洗い出し、適切な工事のプログラムを考えることが必要で、それを行うことで初めて適正なお見積りがご提示できるのです。言い換えれば「このリフォームはいくらです」とウェブなどには書けない理由なのです。
相見積はお受けしません
加賀妻工務店は、私たちの家づくりやリノベーション・リフォームの考え方に共感いただいたお客様のだけのお手伝いをさせて頂いております。
新築の場合、家づくりの価格は坪単価で計算できるものではないと考えています。一つ一つの家に使われる材料は同じ面積や同じ仕様であることはなく、大きさも違えば仕様も違ってきます。そこに住むご家族や風土に最適な材料を選んでいますので、家ごとに使われる材料や工法も違います。
これはリノベーションでもリフォームでも同じです。いや、既存住宅をリノベーション・リフォームするほうが新築以上に難しい場合が多いのです。状況を把握する力、設計やプランで対応する力、施工する力が施工会社単位で違ってきますので、「価格(見積)」だけの判断は危険だと言わざるを得ません。
また、柱の一本からトイレの紙巻器の一つまで、一つ一つ見積を積み上げていくことは家づくりやリノベーション・リフォームにとって大事な作業であると考えています。見積の作業というものは簡単なものではなく、かなりの労力を要します。見積をしたにも関わらずリノベーション・リフォームをご依頼頂けないとなると、そこにかかった経費は別のお客さまに間接的にご負担いただくことになってしまいます。そんな無駄な費用をご負担いただかないためにも、私たち自身も純粋な家づくりやリノベーション・リフォームに専念するためにも、前述のベストプライスを提示することを心掛けることで、相見積をお断りさせていただいております。