小田原の田園地区の住まいです。敷地西側には富士山が望め、田園が広がります。計画としては、眺望を最大限に生かすこと、土間のある薪ストーブの住まいが求められました。建築面積の関係で平屋にはなりませんでしたが、小さな2階を大屋根の中に配置しました。切妻の大屋根を西日から守るように下ろし、その屋根の下に一段上がる居間と、全開放サッシでつながるウッドデッキ、土間の薪ストーブコーナー、ダイニングキッチンを配置しています。
また、プロジェクターを投影する白い壁も計画しました。大屋根の両サイドに、平屋の水回り・寝室を張り出しています。アプローチは平屋の屋根を繋げて、招き入れるような形とし、植栽と踏石で演出しています。居間の開口部は障子・サッシを全開放出来るようにして、舞台のようなデッキ・田園へとつながります。2階は将来間仕切れるようにオープンな空間に仕上げています。
その他、ステンレスカウンターの造作キッチン、木の洗面カウンター、アイアンの手すり、低い天井のPCコーナー等々、見どころのある住まいです。