敷地には既存の植栽の庭、道路側に松の大木があり、既存の大谷石の塀と共に残しながら計画しました。南側と西側に隣家が迫る為、南東側に開くように雁行型のプランを考えています。但し、屋根を雁行なりに徐々に下げていき、床も一段下げて天井の低い書斎を配置しました。プランとしては、雁行プランの特徴を生かすように、玄関から居間に入った際、雁行した一番奥が見通せるように動線も含めて考えています。薪ストーブを導入したことで吹抜を4.5帖つくり、家全体が暖まるようにしています。内部仕上は珪藻土と杉無垢床、天井は紙クロス。外部は左官仕上げで軒裏も一体的に見えるように同材で仕上げています。窓周りを縦に揃えて、板張で外観を整えています。