敷地は茅ヶ崎市内の住宅地にあり、比較的、隣家が近くに建ちます。36坪の敷地に、駐車場・駐輪スペースを確保しつつ、寝室4部屋・在宅ワークスペース・LDK等、床面積32坪程のプログラムが求められました。周囲の環境(南側のアプローチ道路・西側の私道・北側の借景等)を意識しながら、視線の抜け・近隣の緑をプランや窓の位置に取り込みました。
結果、建物は総二階になりましたが、内部空間は変化に富んでおります。
- ・南側全面には、ダイニングにつながる吹抜のある土間空間
- ・北側には、空気の循環を意識した、スケルトンの鉄骨階段
- ・スケルトンの階段下のスタディーコーナー
- ・2階ホールの共用図書館
- ・造作のI型キッチン
- ・南側全面には、ダイニングにつながる吹抜のある土間空間
- ・吹抜のスノコ組
など、様々な要素がありながら、全体としては一体的なまとまり空間になっています。
また、全館空調の考え方を取り入れ、建物の断熱・気密の数値にもこだわりました。冬は土間のペレットストーブ、夏は階段室のエアコン1台で空調します。
今回の住まいは「建物の性能値」にこだわりながらも、「自然素材の空気質」や「創られた空間」は豊かで富んでいます。全体として、偏りのない柔軟で大らかな住まいが出来たと思います。
暮らし探訪「#20.家全体がお子さまの遊び場!家族の距離を近づける、一体感のある住まい。」も併せてご覧ください。
小林 拓 |